上野の不忍池の近くに五条天神社という神社が建っています。
階段を下りたところにひっそりとあるので、知らなければ気付かずに通り過ぎてしまうようなところです。
それほど大きくもない神社ですが、そこは健康と病気平癒では有名な神社なのです。
今から約1900年も前の第12代景行天皇時代、日本武尊が東夷征伐の為に上野を通りました。
その際、薬祖神の御加護に感謝し、そこに祀ったのが創始と言われています。
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薬祖神の祭神である大巳貴命と少彦名命は、疫病や耕病に苦しむ人々に製薬と治療の方法を授けました。
そのことから医薬の祖神として信仰されるようになったのです。
五条天神社は、茨城の大洗磯崎神社、大阪の少彦名神社と並んで三薬祖神の一つなのです。
小さな境内は静寂に包まれていて神秘的な雰囲気で、いかにもご利益がありそうです。
病気平癒祈願でお守りを求める人は後を絶たず、絵馬も数多く飾られています。
お守りや絵馬の効果か、効いたので返しに来た、という人も多いようです。
薬祖神が祀られているのですから、効き目はありそうですよね。
また、そこには学問の神である菅原道真も祀られています。
その神があいまって、医学系大学の合格祈願でも有名です。
遠い昔の薬祖神の『人々を病から救いたい』という気持ちが今も引き継がれていて、新たな医者などを生み出しているのです。
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