浅草の浅草寺。
雷門をくぐり、仲見世通りを抜けて行くと、本堂の手前に大きな香炉があります。
中には多くのお線香が焚かれ、煙がもくもくと立ち上っています。
その煙には効能があると言われていて、自分の悪いところに浴びると良くなると言うのです。
参拝者は痛いところや、病んでいる箇所などに煙を浴びています。
また、多いのが頭に浴びている人です。
病気などもあるでしょうが、『頭が良くなりますように』と浴びている方が多いようです。
お釈迦様の生誕の地、インドでは昔から香を焚く習慣がありました。
高貴な方と会う前に香木を焚いて、自らの体臭や部屋の悪臭を取り除くのが礼儀だったのだそうです。
そこから、体臭を抑えることが、体の悪いところを治すように思われてきたのでしょう。
悪臭は、体の悪いところから出ているのだと思われていました。
その習慣から、人々が香炉の前に煙を求めるようになったのです。
線香の煙が、痛いところを包んでくれて効きそうに思えます。
ちなみに、薄毛で悩んでいる方も頭に煙を浴びていて、それにも効果があるのだとか。
受験生だけではないのですね。