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防水性が高く修理が可能な日本の漆器

木桶と並んでポピュラーな日本伝統の文化が漆器です。

現在、お椀はプラスチックや樹脂製が大半を占めていますが、それでも木地に漆を塗ったデザインだけは継承されていますね。

漆の技法は中国が発祥ですが、漆器に関しては日本が独自に発展させ、世界中から漆器は日本固有の文化として認められています。

現在、漆器は蒔絵や螺鈿(らでん)などの特殊な技法によって高価である物の代名詞的存在となってしまいましたが、本来、木桶と同じように日用品で、やはりプラスチックと樹脂製が席巻する以前は各町村に必ず漆屋があり、漆が剥げた椀や盆などを修繕していました。

漆のメリットは防水性、防腐性に優れていることです。

酸やアルカリ、塩分、アルコールにも強い強力な皮膜効果があるので食器や格納箱に最適な自然素材なのです。

現在、日用品の漆器は極端に数が減ってしまいましたが、漆器の伝統技術は各地に残っており、地名がそのまま、漆器の特徴になっています。

青森には津軽漆器、宮城には鳴子漆器、福島には会津漆器、神奈川には鎌倉彫、岐阜には飛騨春慶、石川には輪島塗、和歌山には紀州漆器、岡山には郷原漆器、沖縄には琉球漆器など、全国各地に漆器の伝統が受け継がれています。

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