東京都墨田区の回向院(えこういん)。
このお寺は、ねずみ小僧次郎吉のお墓がある、ということで非常に有名です。
ねずみ小僧次郎吉は、盗人ですが、庶民の味方、だった、という伝説があります。
多くの時代劇にも登場しているねずみ小僧次郎吉です。
大名屋敷に盗みに入り、重い千両箱を盗んで、お金のない長屋に住んでいる庶民の家の軒下に、そっと小判をおいていく、というなかなかにくい演出をしてくれるのが、次郎吉。
黒装束にほっかむり、という独特のスタイルで盗みを働く大泥棒ですよ。
でも、平民の味方、ということで、暖かさを感じる盗人ですね。
日本で愛された悪党!というやつです(笑)。
ですが、このねずみ小僧次郎吉の墓石を削ってもって帰ると、これが合格祈願となる、というではありませんか。
なぜ?お墓を削るなんて、そんな・・
このねずみ小僧は、盗みに入り、どんな豪邸で警備がすごい、というところでも、「するりとぬける」ということで、どんなに難しい試験でも、どんな難関でも「するりとぬける」という意味にとるらしいです。
この話を聞きつけた「合格祈願」を願う方々が、みなさんで石を削るものですから、ねずみ小僧次郎吉のお墓近辺の石は、削られてつるつるという状態。
ですから、とても削り取れるような感じではない、というのです。
そこで、この回向院の受付では、ねずみ小僧次郎吉の当りお守り、というものが売られているそうです。
みなさんここで合格祈願、という場合は、墓石を削り取るのではなく、受付でお守りを買いましょうね。
このお守りは、合格祈願だけでなく、金運や、宝くじの運をあげるといわれているのだそうです。