合格祈願といえば、勝つ!そう、とんかつを食べておく、という方もいますよね。
お弁当や食事、昔から、日本では、食べ物に意味をもたせることが大好き、という性質があると思います。
例えば、お正月料理を見ても、黒豆は「まめに働く」。
数の子は「子孫繁栄」。昆布巻きは「よろこぶ」。
田作りは「五穀豊穣」(昔、水田に鰯を細かくちぎって肥料にしていたことから、鰯で豊作を願うというものらしい)。
金団は、黄金の団子、ということで財宝、「豊かな生活」。
海老は、調理するときに背が曲がりますよね。
そこで、「腰が曲がるまで夫婦仲よく」と夫婦が一緒に健康に、という長寿を願ったもの。
なますは祝いの水引をかたどったもの、伊達巻は形が巻物に似ているということで「文化の発展」という縁起物。
このように、食材に意味をこめていただく、という習慣が、日本には古来よりあるのです。
話がお正月に飛びましたが、合格祈願のとんかつ、にあるように、受験、という季節には合格弁当、というものが色々なところから発売となります
中身は?というと。ま、とんかつですね。
「試験に勝つ!」ということでカツがそのまま入っている、という場合もありますし、カツサンドという場合もあります。
合格、という文字を何かで作る、とか絵馬を油揚げで作ってのりや昆布で合格、と書いてある、というものもあります。
「ごうかく」ということで、
・ご・・・ゴマの混ざったおにぎり、具は「勝つ!をぶし」(笑)
・う・・・梅干し
・か・・・勝つ(カツ)でもいいし、から揚げでも良し
・く・・・果物 果物のゼリーとかでも・・・
という・・お母さんのとても暖かい愛情を感じますね。
また、縁起物だ!と海老を入れる。
おなかを壊すと困るから、生もの系は一切いれない、というような配慮がされています。
これも、日本ならではの「合格祈願」でしょう。