今では結婚式と言えば、チャペルでの洋風の結婚式が主流になっています。
和の結婚式、神前式を行えるところも、チャペルに比べると少なくなりました。
埼玉県川越に川越総鎮守の氷川神社があります。
この神社に祀られているのは、二組の夫婦神と出雲大社にも祀られている大国主命です。
そのため、縁結びにご利益があります。
多くの良縁を求める人が祈願に訪れ、お守りも人気があります。
そしてそれ以上に人気のあるのが、神前式です。
氷川神社の境内は厳かで、落ち着いた雰囲気です。
夜になると灯篭に火が灯り、より厳粛な空気に身が引き締まるでしょう。
そんな中で、神前式が行えるのです。
神前式の中に『結い紐の儀』という儀式があります。
この『結い紐の儀』とは、神前式の中で、お互いが相手の小指に赤い紐を結び合うものです。
これにより二人の絆は決して離れることのないものになり、添い遂げることを誓います。
和装で指輪の交換をするのは少し違和感がありますが、赤い紐だとしっくりきますよね。
白い和装に赤い紐が映え、そのシーンは忘れられない一生のものになるでしょう。
そして、赤い紐が二人の仲をずっと繋いでくれるはずです。
縁結びの赤い紐なのです。