京都にある安井金比羅宮。
ここは悪縁を切るという神社で有名です。
祀られている崇徳天皇は、讃岐の金毘羅宮で一切の欲を断ち切ってお籠りしました。
そのことから、古来より断ち物の祈願所とされてきたのです。
寵愛する阿波内侍と別れなくてはいけなかったことから、特に本来結ばれるべき男女の仲を裂く悪縁を断ち切ってくれるのだそうです。
男女の仲だけにとどまらず、ギャンブル、煙草などの悪習、病気、事故、悪運、借金など、障害になる様々な縁が対象になります。
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止めたくてもついやってしまうことや、なかなか絶てない人間関係、遭遇してしまう障害などとの縁を切ろうと、多くの人が参拝に訪れます。
境内でも目を引くのが『縁切り縁結び碑』です。
白い札が所狭しと貼られた碑は、その姿が見えないほどです。
本来は巨大な石なのですが、形代と呼ばれるお札で埋め尽くされ、石の部分はほとんど見えません。
その中央には、人がやっと通れるほどの穴が開いています。
形代に願いを書いて表から裏にくぐることで悪縁を切り、裏から表へくぐることで良縁を結んでくれるのです。
そして最後に形代を碑に貼ります。
これで悪縁を絶ち良縁を結べると、碑をくぐるのに列ができる日もあるほどの人気です。
形代に書かれているのは少しドロドロした願いが多いようですが、それも幸せになるためのこと。
悪縁を断ち切って、良縁を結びましょう。
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