新春、デパートは初売りや福袋を求める客でにぎわいます。
福袋は魅力的な商品が金額以上に詰まっていて、お店によってはすぐに売り切れてしまいます。
中身が見られない分、当たり外れももちろんあります。
自分が思ったようなものが入っていなかったり、自分には似合わないような服だったり。
当たるか外れるか、それも含めて一年最初の運試し、といった趣です。
でも、大体が中身の総額よりも福袋は安いので、お得なはずなんですけれどね。
それでも着ない服などは、箪笥の肥やしにしかならないので、損した気持ちになってしまいます。
渋谷の某ショッピングビルの前では、買ったばかりの福袋の中身を早速取り出して物々交換している若い女性をよく見ます。
たくましさを感じてしまいますね。
確かにそれが効率はいいのかもしれません。
もともと、福袋とは大黒様の背負っている白い袋のことでした。
あの中には何が入っていたのでしょうか?
打ち出の小槌、米俵と福袋を持っていたのですから、福袋の中にも縁起が良いものが入っていたのでしょう。
そういえばサンタも同じような白い袋の中に、子供が喜ぶおもちゃを入れていますよね。
あれも西洋の福袋なのかもしれません。
江戸時代に端切れなどを袋に詰めて初売りで売っていた、という記録が残っています。
それが現在の福袋の原型になりました。
今では服などだけではなく、億を越える貴金属や車、マンションなどが福袋として売られています。
もちろん、車やマンションなどは袋には入らないですが、それでも福袋です。