5円玉は『御縁』があると言われ、縁起が良いとされています。
神社などの縁結びのお守りで、5円玉に赤い紐が結ばれたものも見たことがあるでしょう。
ご縁というのは縁談など、男女の縁のことをよく言います。
しかし、縁とはそれだけではありません。
人と人との繋がりも縁ですし、人と物の繋がりも縁です。
あなたが見ているパソコンや携帯電話とだって縁があるのです。
そもそも縁起という言葉は、仏教の因縁生起という言葉からきています。
因とは結果を生起させる、起こさせる直接的な原因を表し、縁とはそれ以外の外的な要因を表しています。
つまり世の中は因縁でできているのです。
あらゆる物事はお互いに影響を与え合い、複雑に絡み合いながらこの世はできているのだ、ということです。
これは仏教の根幹にある考えの一つなのです。
つまり縁というのはとても大事で、良いご縁があれば、それが良い結果を招いてくれるのです。
あらゆる存在は関係しあっているのですから。
ちなみに、そういったことからお賽銭では5円玉が多く見られるのだそうです。
他には15円で『十分ご縁がありますように』、45円で『始終ご縁がありますように』、55円で『重ね重ねご縁がありますように』と祈る人もいるのだとか。
また、500円玉で『百回のご縁がありますように』、五千円札で『千回のご縁がありますように』というのもあるのだそうです。
そう考えると100円だって20回のご縁が、1000円だって200回のご縁があるので、いくらでもいいように思えてきますが。
お賽銭をあげる際は、良いご縁を祈ってみてください。