神社に行くと、願い事の書かれた絵馬が多く奉られています。
『〇〇大学合格!!』や、『家族が健康でいられますように』『良い人が見つかりますように』などの願い事が書かれています。
神社で授与された絵馬に願い事を書いてそれを奉納すると願いが叶う、と言われています。
奈良時代、神社に奉納されていたのは、実際の馬でした。
神が乗るものが馬だと言われていたからです。
しかし馬は高価なもので、なかなか献納できません。
奉納された神社でも、多くの馬の世話をするのも大変です。
そこで実際の馬を奉納できない人々は、木や土などで馬を作って納めていました。
平安時代になると、今のように板に馬の絵を書いて納めるようになったのです。
文字通り『絵馬』ですよね。
安土桃山時代には狩野派などの絵師が絵馬の絵を描くようになり、人気を博しました。
次第に絵馬に描かれている絵は馬だけではなくなっていきます。
今では干支が描かれているものや、縁起の良い動物や風景、ゆかりのある人物などが描かれているものもあります。
競走馬のトレーニングセンターがある競馬の町、栗東市に金勝寺というお寺があります。
ここで授与されている絵馬には、実際にトレーニングで馬が使用した蹄鉄が付いています。
競馬の町らしいですよね。
その絵馬で『必勝祈願』と奉納すれば、勝負に勝てる気がしてきます。
欧州ではもともと蹄鉄は魔除けとして考えられていたので、願いを叶えるだけでなく、魔除けの効果も期待できそうです。