花園神社や大國魂神社などで毎年11月になると、酉の市が開かれます。
その祭りは規模も大きく、多くの人で賑わいます。
その中で目をひくのが熊手でしょう。
華やかに飾られた熊手は、商売繁盛を呼び込むものとして多くの人が求めます。
福を掃き込む、かきこむとされ、かっこめとも呼ばれています。
熊手の姿は、鷲が獲物をわしづかみにする爪をあらわしていると言われています。
その爪で福徳を掻き集める、わしづかむのです。
熊手を買う際の見せ場は値段交渉です。
威勢のいい熊手商さんとの駆け引きです。
熊手の粋な買い方というのがあります。
それは値引きしてもらって買った後、その値引き分をご祝儀として渡すのです。
そうすればお互いが気持ちよく商談成立です。
商談が成立すると、商売繁盛を願って手締めをします。
威勢よく手締めをすれば、商売繁盛は間違いないでしょう。
ちなみに、熊手は毎年大きくするといいのだそうです。
なので、最初はあまり大きすぎないものを買いましょう。
でないと後々大変ですからね。
熊手貧乏になってしまいます。
熊手も商売も少しずつ大きくしていけばいいのです。