「結婚式事情」カテゴリーアーカイブ

ああ恥ずかしいバブル期の結婚式

昭和の後半から続いてきた日本の結婚式事情が平成の今になって少しずつ変わってきています。

思えば日本の結婚式、バブル経済時に頂点を極めていました。

TVに出ている著名人の司会に始まり、ホテル会場は大広間で招待客は300人、新郎新婦の登場でスモークやドライアイスは当たり前、ゴンドラで降りてくる位は派手でもなく、白い馬車風による入場ぐらいになってサプライズ、お色直しは都合4回、新郎新婦よりも背の高いハリボテのウェディングケーキに入刀してにっこり、なんてことをどこの式場でも見かけることができました。

金をかけることこそ結婚式のステイタスだった時代で、そういった演出が恥ずかしいことであると気が付きつつもステイタスを求める人は高揚した気分のまま、恥ずかしいことをやってのけたわけです。 続きを読む ああ恥ずかしいバブル期の結婚式

婚姻した2組に1組が結婚式を挙げないという事実

「ナシ婚」が流行っています。

婚姻はするけれど結婚式は上げない、というスタイル。

2012年に厚生労働省が発表した人口動態総覧によると、2011年に結婚した夫婦の数は約67万組ですが、経済産業省が発表した特定サービス産業実態調査によると年間の結婚式は約35万件にしか達していません。

つまり婚姻した2組に1組は結婚式を挙げていないことになります。

もちろん個別な理由もあるでしょうけれど、大方の理由NO.1は予想通り。

つまり、挙式の費用が高い、ということ。

他の理由も想定内です。 続きを読む 婚姻した2組に1組が結婚式を挙げないという事実

結婚式にかかる費用は想定の2倍!

民間企業独自の調査によると未婚の男女は結婚式を挙げたい、という人が大半を占めています。

今、スマホのアプリやSNSを使った結婚情報サービスが盛んで、それらが独自のアンケートを取ったところ、複数の企業で共通の回答が返ってきています。

29歳以下の男女ともに80%以上が結婚式を望んでおり、24歳以下の若い世代ほど傾向が顕著になること、30歳を境に結婚式願望は男女ともに現象傾向になる結果が見られました。

ただ、30歳以上の男女でも50%前後は結婚式を望んでいて、結婚式否定派でもその内容は「お金がかかるから」とか「結婚式の費用を他に回したいから」などと結婚式そのものを否定しているわけではありません。

つまり未婚の男女は結婚式を挙げたがっているのです。 続きを読む 結婚式にかかる費用は想定の2倍!

ホテル結婚式ほど便利なものはない?

結婚式の費用が高いといって、その費用を他に回す「ナシ婚」が婚姻者の半数を占めていますが、残りの半数(のほとんど)は高い費用をかけて結婚式を挙げていることになります。

結婚式を挙げる中心的存在は今でもホテルと結婚式場。

都市部の一流ホテルや結婚式場で結婚式を執り行うことは親戚を始めとする招待客に対して、何よりのブランド効果を発揮します。

また、ホテルや結婚式場は結婚式に関係するブライダル産業がすべて集まっているので、結婚するカップルにしても面倒な段取りがすべてパッケージ化されているので便利であることは間違いありません。

最近のホテル結婚式は館内にチャペルまで用意されているので結婚式から披露宴まで移動せずに済みますし、遠方からの招待客は宿泊もできるので結婚式ゲストに取ってもいいことだらけのように思えます。 続きを読む ホテル結婚式ほど便利なものはない?

ホテルの格式という古臭さ

一流ホテルや結婚式場はキャパシティが大きいので大人数の招待にも対応できますし、室内の装備も豪華に作られています。

宴会用の食器やボーイの接客も招待客を満足させるのに十分なクオリティでしょう。

その反面、一流特有の融通が効かないという部分がありました。

ホテルや結婚式場にはウェディングプランナーがいて、予算さえ決めておけばこのプランナーが新婚カップルの要望を聞いてパッケージプランの内容を細かくチョイスしてくれるのですが、そもそも、貸衣装から招待客の食事、披露宴の演出から引き出物まで、すべてホテルや結婚式場側で用意してあるものしか選べないという選択肢の少なさがあります。

しかも、それら選択肢が一般的な相場よりも微妙に少しずつ高いんですよね。 続きを読む ホテルの格式という古臭さ

多種多彩に派生したウェディング形式

ホテルや結婚式場のワンパターン的結婚式を選択肢から外した新婚カップルが、新たに選ぶ結婚式は2通りに分かれます。

1つは同等予算でオリジナル色を強める方向。

1つは予算削減方向。

ホテルや結婚式場の結婚式を選ばない理由として、どの結婚式も同じに見えて魅力がない、という声が多いことから、ブライダル業界はホテル・結婚式場という巨木単種からハウスウェディング、レストランウェディング、チャペルウェディングなど、多彩な種が派生しました。

同等予算でオリジナル色を強めたいという願望を持つ新婚カップルは今、これらの結婚式形態を選ぶ傾向にあります。

もっとも、これら派生したウェディング形式もピンからキリまであり、予算削減方向に向いた一部も流入しています。 続きを読む 多種多彩に派生したウェディング形式

異空間で非日常を体験するハウスウェディング

派生した結婚式ではハウスウェディングが人気を集めています。

簡単に言うと豪勢な一軒家で行うパーティ形式の結婚式ですね。

現在、都市部を中心にハウスウェディング専用の結婚式場が数多くあり、都市部の雑踏のなかに突如として表れる異空間的存在となっています。

その建築様式は時代性を無視したモダン建築ですが、異空間であるからこそ、結婚式という非日常的イベントを盛り上げることができるのでしょう。

実際、ハウスウェディングでパーティを行う新婚カップルも集まったゲストも、まるで欧米映画に出てくる結婚式の一部になっているかのような雰囲気です(もちろん、雰囲気だけです)。 続きを読む 異空間で非日常を体験するハウスウェディング

新郎新婦も楽しめるレストランウェディング

ハウスウェディングは派生した結婚式形態の主流になっていますが、この類似系がレストランウェディングやガーデンウェディングでしょう。

ハウスウェディングとの境界線を引くとしたら結婚式場としての専門的な施設ではないという点ですが、なかにはレストランと言いながらも敷地内にチャペルがあったり、教会や神社と提携していたりという有り難くも掟破りなレストランがあるので、ボーダーはなかなか難しいところがあります。

レストランウェディングのキャッチフレーズは「美味しい料理でゲストをおもてなし」です。

一流ホテルとはいえ、大人数の料理を一気に出すわけですから必ずしもメニューに書かれている通りの味が保障されているわけではなく、意外とホテル結婚式の料理に幻滅している人もいますよね。 続きを読む 新郎新婦も楽しめるレストランウェディング

天気さえよければ最高のガーデンウェディング

ハウスウェディングと似た形態のひとつにガーデンウェディングがあります。

広い緑の芝生と真っ青な空、新婦の純白ウェディングドレスが鮮やかなコントラストを描いて開放感のある結婚式ですね。

雨さえ降らなければ。

もちろんガーデンウェディングができる会場は雨に備えて室内でもパーティができるように施設を整えていますが、問題はいつ雨が降ってくるのか、ということ。

ガーデンウェディングは一度、庭に会場をセッティングすると簡単に施設内へ移行できないという欠点があります。

またガーデンウェディングが基本ですから、当然、室内の施設は緊急用となり、広さや設備は不十分であることが多々あります。 続きを読む 天気さえよければ最高のガーデンウェディング