Q 契約社員として働いて10年ですが、一度も再契約手続きをされません。
会社へ契約条件の見直しを求める際に、どのように切り出したらよいのでしょうか?
A パートタイマー、契約社員、アルバイトなど雇用期間を決められている有期契約を交わしている場合は、契約満了の際に、契約の更新を企業と労働者双方で確認し、引き続いて雇用を継続する場合は、再契約を結ばなければなりません。
このケースのように、契約更新手続きがなく、期間を満了するごとに契約社員の意思を確認しないまま更新を重ねていて、なおかつ、更新手続き自体が形だけのものになっている状態であれば、その雇用契約は、期間を定めていない雇用形態に転化したと判断されます。
ことに10年も、会社側から契約更新を拒絶されることがなく契約を更新し続けたのですから、正社員と同等の身分と解釈していいことになります。
正社員と同等に働いているにもかかわらず、いまだに契約社員だという理由で、自分に不利な労働条件を適用されているのだとしたら問題があります。
正社員同等の待遇を求めることができますから、正社員になりたい希望を会社に申し出てみてください。