東京都国立市にある谷保天満宮。
ここは関東三大天神の一つで、東日本最古の天満宮と言われています。
地名は『やほ』なのですが、これは後年に変わった名前で、この天満宮は元来の読み方である『やぼ』天満宮と言います。
谷保天満宮は、交通安全祈願の発祥の神社です。
1908年、有栖川宮威仁親王らが運転する車が隊列を組んで、11台、都心から谷保天満宮を目指しました。
これが日本で初めてのドライブでした。
無事に谷保天満宮に到着すると、交通安全を祈願し、帰路に着きました。
交通安全の祈願がされたのも、このときが初めてです。
そのかいがあってか、帰りも無事に走り切りました。
当時の記念碑は、今でも天満宮内に建てられています。
その頃は今とは違い、車はすぐに故障するものと思われていました。
技術も乏しく、道も全く舗装などもされていません。
実際にそんなに遠くまでトラブルもなく走破することは稀で、交通安全祈願の効果があったのでしょう。
それ以来、谷保天満宮は交通安全祈願発祥の地とされ、多くの人々が交通安全を願いに訪れます。
初めてのドライブにゆかりのある神社として、旧車を集めた旧車祭も開かれています。
そこには有栖川宮威仁親王が乗った車を再現したものもあり、当時の車に思いを馳せて交通安全を願うのもいいかもしれません。