安産祈願を行ないに神社などに行く、これは昔から行われていることです。
腹帯をまくことができるという事は、お産が始まるまでに、あと半分になったよ、という事。
これからおなかが大きくなるから、気をつけて毎日をすごんだよ、そして赤ちゃんが生まれてくるまでに、お母さんとしての気持ちをしっかりもつんだよ、ということを知らせるためのものだと思っています。
赤ちゃんをなかなか授かることのできなかった友人は、赤ちゃんを授かって5か月を迎え、腹帯をした時、本当にうれしくて、うれしくて、これからしっかり赤ちゃんが生まれてくるまで、この腹帯を締めて、安産を願おうと誓ったそうです。
安産を祈願するという気持ち。今もお産は命をかけるものですが、医学が進歩し、以前よりは安全にお産できるようになってきています。
しかし昔は、お産で命を落とす方も多く、安産祈願はその家の繁栄を願うものでもあったのです。
古来行われていた安産祈願という「命への祈り」は、ずっと続けていきたい祈願だと思います。