最近はやりのおとぼけキャラに入るのが、昔から日本に伝わる犬張り子です。
大きな目にちょっと間の抜けた表情が今の時代にあっているな・・と思ってしまいますが、実は、この犬の張り子は、すでに江戸時代には縁起物としてあったというのですから、歴史の長さを感じます。
平安時代の宮中で、出産のときの魔除けということで獅子や駒犬を置く、という習慣があったようです。
その習慣、風習が、この犬張り子のもとになったといわれています。
江戸時代には、お祝いの品ということで、初宮参りの時などにも、実家から送られるようになり、腹帯を巻いていただく戌の日に、神社から「でんでんだいこ」と一緒に贈られるということも多いようです。
張り子にもいろいろありますが、おなかに安産祈願という腹帯をまいた犬張り子もあります。
とてもかわいい張り子は、思わず笑顔になる贈り物です。