『清水の舞台から飛び降りる』ということわざを聞いたこともあるでしょう。
清水の舞台から飛び降りるぐらいの覚悟で物事に取り組む、という意味です。
清水寺に行ったことのある人なら想像できると思いますが、清水寺の本堂からせり出した舞台は、京都市が一望できます。
4階建てのビルの高さに相当し、下を覗けば結構な高さです。
『ここから飛び降りるなんて……』と足がすくむでしょう。
しかし、実際に飛び降りる人がいました。
と言うより、江戸時代に流行したのです、清水の舞台から飛び降りるのが。
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記録では江戸時代から明治時代にかけて、のべ235人もの人が飛び降りています。
ただし、これは・・実は、願掛けだったのです。
清水の観音様に一心に祈り、願いを掛けて清水の舞台から飛び降りて助かれば願いが叶う、と言われていたのです。
そう庶民に信仰され、明治時代に禁止されるまで、多くの人が飛び降りました。
実際に命を落とす人もいましたが、85%が助かったのだそうで、意外と高い生存率ですよね。
観音様が助けてくれたのかもしれません。
ただ、本当に願い事が叶ったのかどうかは、残っていないので不明です。
命があれば叶っていた願いもあったかもしれません。
実際に飛び降りて救われなければ元も子もないので、あくまでも飛び降りるつもりで、願いを掛けるようにしましょう。
飛び降りなくても、清水寺は十分な願掛けスポットなのですから。
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