アメリカ中にクリスマスとサンタクロースのイメージを定着させたひとつの詩「The night Before Christmas(クリスマスの前の晩)」の続きです。
英語の原詩は韻律を踏んでいるので、そのまま訳すのは俳句を英語に直すくらい難しいのですが、幸い、日本でも「クリスマスの前の晩」というタイトルで翻訳されており、なかなか雰囲気がある訳詩なので興味のある人はぜひ読んでください。
アメリカ全土に広がったのは、詩が持つファンタジック性が要因です。
スポンサーリンク
たとえばサンタクロースの風貌は「サンタさんの顔は広くて丸いお腹はジェリーが入ったボウルのようだった」という描写はいかにもジェリービーンズ好きのアメリカンな雰囲気を感じさせますし、「思わず笑ってしまった私に、目をウインクして頭をかしげたので、何も怖くないとすぐわかった」という一節にもアメリカ人が好んでする仕草が表れています。
「それからソリに飛び乗って、トナカイたちに口笛を吹いて、枯葉が舞うように飛んでいってしまった。でも見えなくなる前に、サンタさんが叫ぶのが聞こえた。『クリスマスおめでとう!みんな、おやすみ!』」の一節もアメリカ人好みのハッピーエンドです。
まさにコカ・コーラが描くアメリカのサンタクロースですね。
この詩、最初は無記名でしたがその後、コロンビア大学の東洋・ギリシャ文学教授クレメント・クラーク・ムーアの作品であると判明しています。
関連記事(一部広告含む):
- ノーラッドとサンタクロースの関係
- アメリカのサンタクロース像を定着させた一遍の詩
- サンタクロースの赤と白で思いつく飲み物といえば?
- 聖ニコラスがサンタクロースと呼ばれるようになったワケ
- 名称はどうであれサンタクロース・サポーターは存在する