神社で願掛けといえば絵馬が定番ですね。
神社で用意された絵馬に願い事と自分の名前や必要であれば住所まで記入、神社に奉納するのが習わしです。
ところで、なぜ馬なのか疑問に思ったことはありませんか?
これ、元をたどると神様への供物に生きた馬を奉納するところまで遡ります。
馬は神様の乗り物として神聖化されていた時代があり、神様が鎮座する神輿の前は馬が神様の移動手段となっていました。
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とはいえ、馬は貴重な労働力。
誰でもすぐに奉納できるというわけではありません。
また神社も度々生きた馬を奉納されていてはその世話が大変になります。
そこで生きた馬の代わりに木で作った馬や絵に描いた馬を奉納するようになり、それが転じて絵馬になりました。
ちなみに絵馬が五角形なのは神馬舎、つまり神社の馬小屋を表しており、今でも五角形だけでなく屋根までつけた絵馬を用意している神社も多数あります。
なお、絵馬に描いた願掛けが成就した時はその報告をまた絵馬にしたためて奉納するのがしきたりです。
冒頭に書いたことわざ、Danger past, and God forgotten.ではありませんが、願掛け成就と同時に絵馬のことを忘れるようであれば「苦しい時の神頼み」だけになってしまうので注意してくださいね。
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