リスクマネーを提供するクール・ジャパン機構

日本文化の需要を高めるクール・ジャパン政策が具体的にどのような活動を行っているのか、それを簡単に紹介しましょう。

メディア・コンテンツやファッションなども範疇ですが、ここでは地域産業の伝統工芸品に絞りますね。

伝統工芸品でアウトバウンド(海外で需要が見込まれる商品)とインバウンド(海外から訪れた外国人が日本で購入する可能性が高い商品)の両面から対象となる商品・企業を支援する目的で設立されており、その需要を拡大するためのリスクマネー(不確実性が大きい反面、成功すれば高い運用利益が得られる資金のこと)を投資することが概要です。

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この概要を実施する官民ファンドが2013年に設立された「海外需要開拓支援機構」、通称クール・ジャパン機構。

2013年設立時点で375億円の資金が集められています。

単純にリスクマネーを提供するだけでなく、販売プラットフォームの構築や現地の流通経路を買収して高利率にするなど事業展開まで支援する方針を見せていることが大きな特徴です。

クール・ジャパン政策に合わせて日本政策金融公庫でも海外展開を考える小規模企業に向けて低金利の融資制度を検討、また地方銀行も金融庁の指導を受けて地域企業にリスクマネーの融資を行う姿勢を見せているなど、地場産業である伝統工芸品の企業にはかなり追い風状態。

アイデア次第では技術力を生かして世界に羽ばたくことも、けっして夢ではありません。

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