プラスチックや樹脂の台頭で伝統工芸という日常から離れた存在になってしまった漆ですが、伝統的な漆器を高級化する一方で現代の生活に合わせたスタイルを生み出しています。
たとえばスマートフォンケース。
プラスチックに漆を塗っただけの大量生産もありますが、中には本来の漆器と同じように木地をきちんと作って伝統的な技法を用いた商品もあります。
万年筆やボールペンなどの筆記用具、ヘッドフォンやスピーカーなどの音響機器、中にはパソコンの筐体まで漆塗りの特注品があり、どれも強い個性を発揮しています。
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プラスチックや樹脂の大量生産から時代は変わり、現在は差異化をつけられる少数生産品、限定品やオーダーメイドにも人気が高まっており、自分だけのオリジナルであれば多少、高くても売れる時代に入りました。
漆をまとった商品はほとんどが高いオリジナル性を持っているので、その意味では現代に即したアイテムともいえます。
漆は日本の文化として先進国を始め世界中で認知されていますが、現段階では漆器は現代的モダンアートとして捉えられています。
漆器本来の使い方が普及していないだけに、デザインと価格の問題がクリアできれば世界中に新しいマーケットを開拓できるチャンスが残っているといえるでしょう。
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